奈倉まゆみの気ままにぶらり

史跡を巡ったことや旅行、歴史のことなど。

石炭会館と旧ごんぞう小屋

暑さもやわらいで来て、どこかへドライブしたくなりました。
ネットを検索して、若松においしいクロワッサンのお店があると知り、たまにはいいだろうと、わざわざ若松まで。

  

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 若松大橋を臨む静かな場所です。目的の場所は旧石炭会館。

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見た目は石造りに見えるのですが、木造のモルタル塗りなのだそうです。

明治38年(1905年)に若松石炭商同業組合事務所として完成しました。

 

www.japanheritage-kannmon.jp

近くには八幡製鉄所などの工業地帯があり、そこで使われる石炭が集まって来ていたようです。

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今は本当にのどかです。

 

北九州市時と風の博物館:洞海湾の風景

https://www.kitakyushu-museum.jp/resources/884

 

すぐそばには小屋が。案内をみると「旧ごんぞう小屋」というものがありました。

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旧ごんぞう小屋

若松南海岸緑地にあり、石炭荷役をする陸仲仕、沖仲士を「ごんぞう」と呼び、その働きを記憶から消さぬよう建物の名に付けた休憩所。建物は彼らの詰所を模して建設された。内部には当時の様子がわかるパネルを展示。海側に石段式護岸があるが、これは1917年頃、当時の若松市が海陸連絡施設として造ったものを1996年に一部を修復し復元した。石の欠け具合や、すり減った後に歴史の重みを感じる。古さを最大限に生かした観光スポットだ。

https://www.kitakyushu-museum.jp/resources/884

石炭の積み降ろしをする労働者の詰め所だったようです。

石炭を運ぶのはとても過酷で、さらに船内にこもる石炭の粉塵で呼吸器を悪くする労働者もいたとか。

石炭の粉塵の害は、採掘場でも問題になっていました。

 近代化の裏側で、重労働に従事した人々のことも忘れてはいけないことです。

 

しかし、今まで筑豊地方の炭鉱史跡をいくつか巡っているので、その到着点の一つがここなのかと思うと、なんだか嬉しい偶然でした。

 

他にも昔の建物などが残っているようなので、また来る機会があれば、まとめてみたいです。

  

www.city.kitakyushu.lg.jp

 

 

最後に目的の三日月屋のクロワッサン。おいしくいただきました。

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